心臓血管センター

採用情報

循環器内科医募集~後期研修医、スタッフ

当科は、内科学会認定教育関連施設で、日本循環器学会研修指定施設、日本高血圧学会研修指定施設、日本心臓血管内視鏡学会教育施設です。それ以上に、長い目でみて、循環器分野でリーダーとなる人材の養成に努めています。後期研修医およびそれ以降の方が対象となります。
われわれの診療、研究活動に賛同し、一緒に医学を発展させる研修医(後期)先生を募集しております。
医学生の方については、2年後後期研修の病院見学を受け付けております。

病院を検索している研修医の先生方へ

いまは若い諸君にとっては、腰の落ち着かない思いで、病院をインターネットなどで探すことが多いでしょう。何を指標にして探しますか?数年上の先輩が楽しくやっていけるところか?十分な教育システムがあるか?専門医が取れるところか?何か技術や特技が身につくか?なにか学会発表させてくれるか?

あなたの将来がかかっています。この時点で方向を間違ってしまっては何もなりません。これらどれも人生の最終目標になどなりません。ただ、有名研修病院にいる、それは10年後、それ以降の将来の保証にはなりません。見ると聞くとは大違いだった、という話も少なくはないでしょう。数年間の初期教育システムはあっても、一生の教育システムなどありません。それに頼ってばかりでは、その後はどうしたらいいでしょう?

では、何が大切か?リードしてくれる教育的な上司のもとで自分なりの高い目標をもち、それに向かって努力し続ける環境があるかどうかです。また、迷った時に適切なアドバイスをくれるかどうかです。上司も自分の毎日で精いっぱい、他人のことまで面倒見きれないという人も少なくないでしょう。部下を育てながら自分も成長する、それが本来の上司の姿であり、それはいわゆる「教育システム」の文面ではあらわされないものです。そういった考え方の人が集まれば人数分以上の大きな仕事ができます。そこでこのたび、後期研修医以降の先生の募集を開始することにしました。

尼崎中央病院心臓血管センター(循環器科)では、パラメディカルとともにこのような温かい環境を作ることで、急速に発展しています。このコンセプトがあることで、なるほど当院のホームページが一般の病院のものと大きく違うのか、とおわかりいただけたら幸いです。こういったスタイルのキャリアアップに賛同される先生方のご連絡をお待ちしています。

目標について

あなたはどのように医師としてやっていきたいと思われているでしょうか。たとえば、医学でわかっていない、世界初のような仕事をしてみたいと思いませんか。あるいは、教科書の1ページに載るような仕事をしたり、自分で本を書いてみたりしてみたいと思いませんか。

最初は技術を早く習得したり、専門医資格を増やしたいと思われるかもしれませんが、技術は数年やればうまくなります。さて、それがひととおりできるようになったら何をするでしょう?専門医も重要で、当科も指定施設を増やしていきますが、資格だけでは自信はつきませんし、将来の保証にもなりません。技術を極めるということも一つの分野ですが、患者を診て、パラメディカルとともに診断、治療にあたる日々の臨床で、個々の症例にあたったときに、その問題点やより迅速に治療できる方法はないのかなどを考えながら、文献を調べ、独自の点を見つけて報告すれば、将来あなたの文献を参考にして治療した別の患者も助けることができます。その問題意識を持ち続けるマインドを養成することが重要です。

研究について

研究や発表は、病院の大小ではなく、特別な研究施設でないとできない、ということはありません。臨床が忙しいから研究ができないということもありません。臨床を行いながら、目の前に映る現象を詳細に検討し、それをもとに考えていけば、きっと新しいことが見つかるものです。それについての過去の文献を調べ、学会研究会で周囲の先生にアドバイスを受け、What's Newについて論文に書くのです。

それが可能かどうかは本人の努力にかかっています。しかし、これには大変な努力の継続が必要であり、それを見守り励ましてくれる師やグループが必要です。師に就いて学び医学を少しでも発展させていきたいと考えている若い先生はご連絡ください。

臨床力について

例えばカテーテル検査を訓練したいと思っても、メンバーが多すぎるところなら、十分できないということは、有名で大きな施設にいる先生なら痛いほど経験しているでしょう。また、訓練したいと思っても、その設備がないような小さなところであれば、その機会に恵まれないでしょう。当院では、設備は問題なく整備され、ともかく若い先生には十分チャンスは回ってきます。

さらに、心電図から病変を推理する、CTから方針を考える、いまの教科書やガイドラインに掲載されていない問題点や観点から、病気について分析すること、また、パラメディカルとともに緊急のケースをどうマネージメントするかという重要な部分についても学び、実践することができます。

発表の場について

研究や発表を続けていくことは、大変なことです。ともに研鑽していく仲間や上司と、発表の場が必要です。われわれのグループは全国の先生方とあらゆる分野についていろいろな研究会を行っています。
また本や雑誌にまとめるチャンスもあります。

当科主催のイメージングライブデモンストレーション、Trans Catheter Imaging Forum(TCIF)でのポスターセッション。

メッセージ

小松誠:心臓CT、画像診断を通じた臨床研究の魅力~医学生、研修医のために(「心臓血管画像MOOK2」より許諾転載)

PDF版

epub版(iPhoneユーザーのためのepub fileです。)

epub版(iPadユーザーのためのzip fileです。) 

電話

06-6499-3045 (代表)
心臓血管センター 小松、吉田 E.mailはこちら  数日たっても返事がない場合はお手数ですが、plaquemap@yahoo.co.jpにもご連絡ください。  (迷惑メール防止のため@は全角にしています。)

循環器医局の壁面

循環器医局の壁面

児玉和久先生 北海道での講演会

児玉和久先生 北海道での講演会

Q&A ~ 臨床研究について、循環器について、資格について

登録:Keep-in-Touch Projectについて

レジナビでの当科の情報はこちら

レジナビでの後期研修医募集情報はこちら

先生の将来展望をサポートし、先生のスタイルも尊重します。

当科は、今の患者の皆さんを助ける日常診療とともに、そこから生じた疑問から臨床研究を行い、将来の世代に新しい何か役立つ知見を発信しようと考えています。したがって、かたよりのない循環器全般の診療に加え、英文、邦文の論文を書き、学会発表をして同じ分野の先生方と議論をし、あるいはその分野を目指す若い先生を指導することも診療と同じ比率で行っています。

発表も年に1度程度しかしたことのなかった若手が、月に一度発表し、ACC, AHAといった採択率の低い海外の学会に採択され、論文を出しています。循環器医師3名から始まった尼崎中央病院心臓血管センターは、人数の数倍の著書を編集し、啓蒙してきました。この個性ある考え方で若い先生が次々集まってきて、2年先まで後期研修医の予定があります。

臨床研修制度で自由に研修先を選べるようになった半面、各科の研修を済ませた後に、さて専門科を目指すにはどこの病院に移ったらいいのかという本当の情報は実は不足しています。病院、大学はどこでも教育的に指導してくれるわけではありません。病院の情報(病床数、カテ件数、外来件数など)を羅列したものを見ただけでは、その病院が前期研修に熱心な病院が専門科養成に熱心とも限りません。その施設がアカデミックかどうかも分かりません。若い先生方の意欲を満たしてくれる病院に行きあたるまで転職を繰り返すという話も聞きますが、まとまった仕事をするには3年はかかります。また、各技術を学ぶために転職を繰り返すなどしても本当の力は付きません。筋の通った考え方をもって物事に当たることを学んでその通り行えば、他施設をうらやましく思わなくても、機器が最新でなくても、力と自信をつけることができます。

いろいろ宣伝するが、行ってみたら人手不足なので、組織の歯車としてしか扱ってもらえなかったという話は珍しいことではありません。当科は人手不足だから募集することは考えていません。また、学生時代試験の成績が優秀でないと採用しないということはありません。試験で良い成績をとることと、新しいことを考えることは別の能力で、後者はほとんど学生時代に指導されません。当科では、診療以外のこともして頭を使うことを学び、実践します。何事も遅すぎることはありません。受験英語はやってきたが英語が話せない、それはこれからやればできるようになります。こういった経験がないことは問題ありませんが、意欲がない、楽をしたいという方はお断りしております。それではお互い不幸なことになります。

関心があれば、一度話を聞きに来てください。まあ十分とは言えないが今の環境も悪くはない、忙しいし今の職場でなんとかなるか、と自分を納得させても、時間だけが過ぎていきます。将来のことについても、努力している人に手は貸そうとしてくれるものですが、だれもおぜん立てはしてくれません。ご自身でコンタクトする能力は、将来海外留学する時などでも必要です。

Q. 学会発表の数が多いですが、指導は厳しいのですか?
A.
確かに多いと他施設の先生からおほめの言葉をいただいています。例えば、2012年においては、難易度の高いACC3題、AHA2題、他の学会でも3題、5題など採択されています。しかも医師数で見れば、かなり多く、当院に循環器医師が20,30人いるのかと勘違いされるほどです。
しかし、大の大人ですから、発表したくない人に厳しい指導をしても続きません。むしろ人間好きなことはほっておかれても勝手にします。ですから、学問の楽しさを皆知っているということです。厳しいと言えば学問に対しては厳しいです。
Q. インターベンションを身につけたいと思いますが。
A.
当院ではインターベンション治療の基本から身につけることができます。若い先生が多すぎるところでは、検査に入る機会が十分ないということも起こりうるのですが、当院では、いまならインターベンションにすぐ入っていただき、積極的に身につけてもらうことができます。その分技術習得は早くなります。
また、循環器診療におけるインターベンションの位置や将来展望についても良く考え、それを発展させる教育も重視しています。そういう意味ではバランスの良い考え方を身につけることができます。
Q. 医者になる時に、教科書や論文でも書くぞ、と意気込んできましたが、そういった環境はどこにあるのでしょう?臨床をしたいのですが研究的なこともしたいです。いろいろな研修先を探しても、研修生活が充実しています、勉強になります、としか書いていません。論文も上の先生しか書いていませんし、大学院にでも入らないと無理でしょうか?
A.
当院の蔵書に、1985年に出された、ホルター心電図の本があります。内容は、ホルター心電図の呼び名について、海外の少ない文献や教科書についてなどが紹介されていました。1957年に最初の論文が出され、1960年代に海外で市場に出されたとのことです。日本には1960年代に入ってきましたが高価なため普及が進まず、1980年代にはいってやっと普及したそうです。今やホルターは、非常にベーシックな検査法です。
この検査法一つを例に挙げ、医学の歴史が歴史の浅いものであるという浅薄な議論をするつもりはないですが、ある一面をとってみれば、なにも古い歴史で培われた堅い城壁のように強固なものでなく、われわれの日々の工夫や努力でこれまでの常識を塗り替えることは可能です。医学臨床をしながら、最新の研究をしたり論文を書くこと、教科書を書くことは可能で、当院でも、全国のオピニオンリーダーの先生方と、数冊のテキストを毎年書いています(詳しくはこちら)。盛んに行っている施設に身を置く方が、良き指導者に恵まれ発展する機会が得られると思います。
研究や論文については大学院が唯一の場ではありません。メンバーに市中病院で研修医2年目の経験例をもとに英文論文を書いた先生もいます。
Q. 医師にとって研究は大学に残っている人だけがするものかと思っていましたが、臨床研究することの意味は何でしょうか?
A.
われわれが、日々治療していて、たとえば治りの悪い方がいたとします。もっと早く治らないか考えることが研究的態度です。周囲に聞いても、その人たちもそんな経験などないというかも知れません。では次に世界中の医師の書いた文献をしらべ、例えば5年前の文献に、こう治したという内容があったことをあなたが読めば、その文献のおかげであなたは速く治すことができます。もし、その論文にも書いていない、その方独自の問題点を見つけ、治らない原因はこれこれで、こうすれば早く治るということが分かったとします。そうすればあなたは次同じような方を治療するときに、早く治すことができます。それを発表したり論文に書けば、それだけでなく、あなたは数年後、数十年後に、よその国の誰かを助けることができるかもしれません。それは、どこの大学にいようが、病院にいようが、診療所にいようが、同様です。
Q. 心臓病の診療は面白いと思いますが、循環器科というのは、朝から夜遅くまで働いて、自分の時間などないと聞きます。私にはそんな自信はありません。
A.
御存じのとおり心臓病は、急ぐ病気なので、朝になるまで様子を見て...というわけにはいきませんので、夜の呼び出しは存在します。しかし、診断に心臓CTがなく、心カテしかなければ、どんどん呼ばれることになるでしょうが、当院は心臓CTについて最大の利用を行っています。またよく考えて診療を行うことを指導していますので、当院はむやみやたらに体を張ってばかりいる施設ではありません。
聞きますと、特に医師不足の施設では、朝から深夜までdutyがあり、自分の生活もなく、研究など実質上できないというところも多いようです。必死になって泊まりこむぐらい仕事に打ち込むということは、若い時にはのちのちの糧になるでしょうが、当院では、それを強要はしていませんし、dutyにもなっておりません。
Q. やはり臨床研修は設備が最新の設備があって経験の多い巨大病院の方がいいのではないでしょうか?
A.
大病院に属したことのある立場から言いますと、すでに大きくなってしまったところより、大きく発展しているところの方が、やりがいがあると思います。大きくなってしまうと、小回りは利かないですし、件数の増えた検査を維持するために動く必要がどうしても出てきます。それは上述のdutyがいつまでも終わらないということにつながるでしょう。大勢いれば技術を学ぶチャンスも回ってきません。
また、全部の分野の設備が最新というところなどありません。大病院なのにこんな古い機械では、とスタッフが不満を持つということはいくらでもあります。技術発展はめざましく、最新の機器を導入し、学会で、「XXXXの初期経験」という演題を出している大小の施設は出ては消え、出ては消えていきます。重要なことは最新の機器ではなく、自分がどう考えてそういった技術を使って診療を行っていくかということです。
経験数ですが、どんな小さな施設へいっても、珍しい病態をもった方が来られます。それは施設の大小ではありません。「私の病気はきっと珍しく複雑だろうから、大きな病院に行こう」と考えて病院に行くでしょうか?病態を深く考えれば、これまでわかっていない病態は見つかるはずです。それを十分検査できる環境は大病院にありますが、当院にも問題なく備えられています。むしろ、それを話し合い、臨床研究として進めていくことのできる指導者がそこにいるかで、それは、XX専門医、XX指導医という肩書があれば、その資質があるとも限りません。
前期研修医の方は、臨床研修指定病院での研修が必要ですから、当院は、後期研修医以降の方が対象です。循環器領域においては、さまざまな認定施設になっており、専門医受験資格の取得は可能です。
Q. 学会発表は上の先生ばかりがやって、私たちにはまわってきませんでした。数回やったことがありますが、予行や当日の質問でいろいろきついことを言われてつらかったです。
A.
人数の多い施設では、上の先生から発表のことが多いですし、研修医が多ければなかなか自分に回ってくることはありません。当院では、原則、発表したい先生が発表できます。今後どこで発表しても恥ずかしくないような指導をしております。ただ準備は楽ではありません。医学の世界はみな努力しています。秀でるためには、さらに努力が必要です。つらいのは、自分ではまだ消化できていない内容だったからでしょう。自分に向いた研究内容が見つかれば、休んだらとと言ってもかじりつくものです。そうすれば、その内容について誰よりも詳しくなります。自分で計画を立て、解析した仕事なら、なおさらそうで、そうすれば、むしろ、どんな質問でも受けます、という自信がつきます。
学会などで質問されますが、それでへこたれていては、どの場でも通用しません。言いたいことが言えなければそれを次のばねにすればいいのです。ただ、まだ未熟な時に上司の助けもないのであれば、その施設の対応には問題があります。内容で恥をかけば施設の恥です。そうして、発表を続けていれば、院外にも知り合いができ、また応援してくれる先生ができてあなたのチャンスも広がります。
当科には、3年目から就職し、月1回のペースで発表し、就職2年目の中ごろには、AHAのoral sessionに採択され英語で発表した先生もいます。
Q. なにかの技術を持った専門家になったほうが将来は安定でしょうか?それとも専門医資格を持っている方がよいのでしょうか?
A.
技術は、やっていればうまくなりますし、やらなければ鈍ります。薬や医療材料もどんどん新しいものが出て、古いものは消えていきます。技術を極めたいという生き方をもっていればそれを大事にすればいいでしょう。しかし気をつけたいのは、循環器はチーム医療です。それは、他の努力、たとえば、他の仕事を行わなくていい、チームをまとめたり、コメディカルに配慮することを怠っていいということにはなりません。その技術でチームを引っ張るのであれば評価されるでしょうし、そうでなければ本人の思う評価は得られないでしょう。「神の手」など実在しない幻想です。
専門医資格は、御自身にとって自己研さんの一段階としては重要で、施設にとっては、施設認定に関わるので、あるほうが望ましいです。しかし、資格があれば将来の保証になり安泰である、ことなどないことはほかの分野と同様なことです。
Q. 学会というのは、少し出席しておいて遊びに行くというのは本当ですか?
A.
学会は真剣に学問をする人にとっては戦場のようなものです。多数の発表をして、ほかの先生の発表に対して、勉強になるコメントや質問をしてお互いに向上をしたり、学会でしか会えない全国の先生方とコンタクトをとったり打ち合わせをしたりすると、むしろ聞きたい講演が聞けないくらい多忙になります。学会というのはその分野を支えるコミュニティですから、それが繁栄するように各人が努力しないと繁栄しません。より努力して初めて実を結びます。

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