耳鼻咽喉科からの耳よりな話
「嗅覚障害について」 

2024.04.02

コロナウイルスの流行によりその1症状である嗅覚障害に関心が高まっています。
嗅覚障害の原因で一番多いのは慢性副鼻腔炎(いわゆるちくのう)、
次いで風邪を引いた後(感冒後)、外傷後の順に多く、3大原因と言われています。

          

コロナウイルス感染後の嗅覚障害は感冒後嗅覚障害に似ていますが
10~30歳代の若者に多い点が特徴的です。

その他にはアルツハイマー型認知症やパーキンソン病、脳腫瘍、脳梗塞、脳出血なども原因となります。

     

特に高齢者の嗅覚障害は認知症やパーキンソン病などの早期診断につながることがあり、
匂いが分りにくい方は
早めの耳鼻科受診をお勧めします。