外来ミニ講座(コラム)
熱中症予防におすすめの栄養素

2025.06.02

 

 熱中症は、5月頃から、特に梅雨入りや梅雨明け、暑くなり始めの時期から増え始めます。熱中症予防には、普段からの食事・水分補給がとても大切です。

 今回は、熱中症予防におすすめの栄養素・食材について紹介します。

 

① タンパク質

 体内に水分を蓄えるには、筋肉量を維持することが重要です。

 筋肉は水分を蓄えるバケツのような役割を果たしており、筋肉量が多いほど、体内で保持できる水分量も多くなります。そのため、筋肉量を増加させるタンパク質を積極的に摂りながら、体を動かし長期的に筋肉が維持できるようにしましょう。

 ② ビタミンB1

 食事から摂取した糖質をエネルギーに変える時に必要なビタミンです。ビタミンB1が不足すると、糖質の代謝がうまく行われず、エネルギー不足になり、疲労しやすくなります。また、食欲不振や倦怠感などの症状が現れる場合もあります。

 逆にビタミンB1を積極的に摂ることで、熱中症の症状の緩和や暑さによる疲労感をやわらげることが期待できます。

③ ビタミンC

 強い抗酸化作用があり、細胞を守り、炎症を抑え、熱中症の予防・改善に役立ちます。疲労回復効果・免疫機能の向上の効果があり、暑さ疲れに最適です。

 ビタミンB1と同様に、水溶性のビタミンであり、汗などで毎日失われていくため、日々の食事からこまめにとりいれる事が大切です。

 

<おすすめの料理> 豚肉を入れた夏野菜カレー

  豚肉とトマト、赤パプリカ、なす等の夏野菜を使うことでビタミンB群とビタミンCを一緒にとることができ、熱中症対策にぴったりです。

 

 今回紹介した栄養素・食材以外にも、熱中症を予防するには様々な栄養素が必要です。

 3/日規則正しく、色んな食材をまんべんなくとり、熱中症になりにくい身体づくりをしていきましょう。