外来ミニ講座(コラム)
TOYOTA自動車とリハビリ

2025.09.01

 

 前回コラムのVRと同じように、技術の進歩によって注目されているリハビリテーションに、ロボットリハビリテーションがあります。

 その中でも日本を代表する自動車メーカーであるトヨタ自動車が開発したリハビリテーションロボット「ウェルウォーク」についてご紹介します。

 ウェルウォークは脳梗塞や脳出血といった脳卒中により、足に麻痺を抱えてしまった方のリハビリテーションの支援を目的に開発されたリハビリテーションロボットです。

 「すべての人に移動の自由を、そして自らできる喜びを」というビジョンのもと、藤田医科大学と共同で2007年から取り組み始めたようです。

 現在ではシリーズ累計100台以上の展開が進み、全国の病院やリハビリ施設にて使用されています。2024年11月に開院した尼崎中央リハビリテーション病院にも導入されています。

 

 今までは患者さまに大きな下肢装具を付けて、私たちが後方から抱えて歩行訓練をしていました。

 このようなロボット開発は、患者さまにも、また私たち作業療法士をはじめとするリハビリテーション従事者にとっても負担の軽減に繋がりますね。