外来ミニ講座(コラム)
血圧脈波検査(CAVI/ABI)について

2025.11.04

 

◇血圧脈波検査とは?

 両手両足の血圧を計測し、動脈硬化の程度(動脈の硬さと血管の詰まり)を見る検査です。

 

◇CAVIとABIについて

・CAVI 《心臓から足首までの動脈の硬さの指標の略》

  → 血液が流れるときの、手足の血圧の変化からどのくらい血管が硬くなっているか(血管年齢)をみます。

・ABI 《足首から上腕の血圧比の指標の略》

  → 心臓から足先の動脈の狭窄や閉塞(詰まり具合)を調べます。

 

◇なにがわかるの?

・CAVI … 値が高いほど、動脈硬化が進んでいると考えられる

  8.0未満 → 正常範囲

  8.0~9.0   → 境界域

  9.0以上 → 動脈硬化が進行(血管年齢80歳以上)

・ABI … 値が低いほど、重症が疑われる

  0.9以下 → 胸部~下肢動脈の詰まりが疑われる

 ※値が低くなるほど、足の痛み、冷感、色調不良等の症状が出やすくなる

 

◇動脈硬化について

 動脈硬化では、血管が硬くなることだけでなく、狭くなることも問題です。

 血管の流れが悪くなる、詰まるといった症状により、心血管疾患、脳血管疾患といった病気につながることもあります。

 

最後に

 早期発見・早期治療により重症化を防ぐことに繋がります。

 気になる症状があれば受診しましょう。