外来ミニ講座(コラム)
味噌汁の力

2026.07.02

 

 日本人の食卓に欠かせない大切な一品は味噌汁です。

 味噌は大豆から作られる発酵食品で、アミノ酸やビタミンB群、ミネラルを含んでいます。アミノ酸は、体で作られず食事から摂らないといけない、必須アミノ酸9種類が全て含まれています。また、発酵によって生まれるうま味は、食卓に満足感を与えてくれます。

 

 ◇味噌汁の力

 味噌汁の魅力は、具材によって栄養を自在に補えることです。

 豆腐や卵、肉やシーチキンを入れるとたんぱく質が補え、野菜やきのこ、海藻を入れればビタミンやミネラル、食物繊維が補え、また、いも類を入れるとエネルギー補給になります。

 暑い夏の脱水症予防には、朝食が重要です。朝食に味噌汁があるとミネラル補給になり、より脱水症予防につながります。

 

 ◇味噌汁の楽しみ方

夏は冷たい味噌汁はいかがでしょうか。おにぎりやパンだけの食事ではたんぱく質やビタミンが不足するため、具沢山味噌汁で栄養バランスがよくなります。

 味噌汁は飲み過ぎると塩分過多になるため、高血圧や腎臓病などの持病があり、塩分が6グラム未満の指示がある時は、汁物は1日1杯にし、減塩味噌の利用、汁はお椀の半分にする、だしをしっかり効かせる(だしの素除く)、「飲む」ではなく、具沢山の「食べる味噌汁」にする、ねぎや生姜、ゆずなどの香りを加えるなどの工夫で塩分を減らすことができます。

 時短や効率が重視される昨今では、インスタントやフリーズドライの味噌汁も進化し、美味しいものも沢山ありますが、味噌玉を作って冷凍庫に保管しておくと、味噌の種類や具材も色々作ることができ、飽きません。最近作って美味しかったのが、合わせ味噌8に赤味噌2の割合で作った味噌玉がとてもおいしく、今日も飲みたい気持ちになります。

 味噌汁は、日本人の食卓を長く支えてきた「静かな健康食」、知惠が詰まった一杯です。