外来ミニ講座(コラム)
耳のしくみと難聴について

2026.10.01

◇ 耳の仕組み

 耳は、外耳→中耳→内耳→蝸牛神経→脳の流れで音の情報が処理されます。

 そして、音は空気の振動として伝わり、耳の中の組織である『蝸牛』というカタツムリの殻のような構造の中にある、有毛細胞によって感じ取られます。この有毛細胞は、音の振動を電気信号に変換し、神経を経て脳へ伝える役割を持っています。

 

◇ 難聴について

 標準聴力検査(気導・骨導)によってどのくらい小さな音が聞こえるか、難聴があるかどうかを調べます。

 気導・骨導の2種類を検査することにより、難聴の種類・程度がわかります。

 検査結果から、音を伝える働きをする外耳や中耳に障害があるのか、音を感じる内耳から神経や脳への伝達経路に障害があるのか判断できます。

 

◇ 標準聴力検査(気導・骨導)から分かる症例

 伝音性難聴とは、外耳と中耳に問題があることで伝わる音が妨げられるため、音が小さく聞こえる症状です。内耳を含む奥の方の聞こえは問題ありません。

 気導聴力のみ低下する場合、外耳から中耳に難聴の原因があります。

 感音性難聴とは、骨導聴力も低下しているため、内耳を含む奥の部分に難聴の原因があると考えられます。

 内耳や聴神経の問題・障害により音の感知や伝達が妨げられるために歪んで聞こえたり聞き取りにくくなったりする症状です。

◇ 最後に

 聴力低下は誰にでも起こりうる問題ですが、原因を知り早期に対処することで影響を最小限に抑えることができるため、違和感があれば早めに受診しましょう。